一人っ子の息子は、公園の砂場に行っても他のお友達におもちゃを譲ることができず、使っていたシャベルを取られそうになると大声で泣き叫んでしまうことが続いていました。同年代の子とうまく関われない様子に、親として心配が尽きませんでした。
ある日、同じ年の男の子が息子のバケツに触ろうとしたとき、息子は思わずその手をパッと払いのけてしまいました。男の子が泣きそうになった瞬間、私は息子の目を見て「びっくりしたね。でも叩いたら痛いよ」と静かに伝えました。
息子は少し固まった後、小さな声で「ごめんね、どうぞ」とシャベルを相手に差し出しました。相手の子が笑顔で受け取ってくれたとき、息子もホッとしたように笑いました。少しずつ社会のルールを学び、相手の気持ちを感じ取れるようになっている成長に、胸が温かくなりました。